"わたし"×"働く"のこれからをデザインする3Days~3日目~
"わたし"×"働く"のこれからをデザインしよう
鹿児島県とマルヤガーデンズとピア・スタンディングとの協働で実施している『"わたし"×"働く"のこれからをデザインする3Days』3日目は2018年2月17日(土)。
九州大学人間環境学研究院人間科学部門准教授の山下亜紀子さんと、ワークショップデザイナー・多様性トレーナーの髙﨑恵さんのお話でした。
障碍児や病児の家族の生活実態を明らかにし支援方策について検討するなど、福祉的課題を地域社会で支える方策について検討している山下さんのお話は新たな学びがありました。
私の頭に残っていることをザックリと書くと、
女性の人権問題や社会への参画については公的領域は進んできたが、私的領域(特にケア)への取組が遅れていた。日本の福祉や生活保障のシステムは、家族主義、性別役割分業の維持によって成り立っている。
介護に関してはだいぶ社会化されてきたが、育児に関しても家族主義を変更し、皆でケアを担っていくことが必要。それには大きな変革が必要なので、まず、ケアのケアの社会化を。
ケアが必要な状態は誰しも一生のうちに1回は訪れるので、(ケアされている人だけでなく)ケアしている人を支えるケアが大切。
実現するためには、①学問領域を超えた連帯の上に成り立つ支援、②職種を超えた連帯の上に成り立つ支援、③住民参加の連帯による支援をしていく。
支え、支えられる社会を実現するため、そしてそれぞれの幸せな人生を構築するための大いなるヒントと知識が得られた山下准教授のお話でした。
そのあとは、髙﨑さんによるワークショップ。
人とのかかわりを深めていくためには対話が重要。
人は違いがあって当然で、違いを重ねて新しい意見を作ることが対話。
意見をたたかわせる討論では、片方に不満が残り、それでは社会を動かしたり、何かをうみ出したりしていくことは難しい。
だからこそ対話の際には、「あなた~して」というYouメッセージを使いパワーでコントロールするのではなく、「わたしは~」というIメッセージを使って、うしろの気持ちを伝えて意味を共有することが大切。
葛藤や対立があるからこそ意思疎通を図り、葛藤や対立をこえていくと結びつきがうまれる等々と髙﨑さんのお話をうかがった後、参加者同士の語り合い。
3回にわたるキャリアデザインセミナーで知識を得、考え、時間を共有してきた者同士が対話する時間はあたたかく心が軽くなる時間でした。
忘れがちになってしまう大切なことを学べる鹿児島県の男女共同参画講座はいろんな方に受講してもらいたいです。
こうやって学んだことは、日々の仕事や活動に活かしてこそ。自分のあり方を振り返り、一所懸命に取り組んでいきます。
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