男女共同参画シンポジウム@南九州市
男女共同参画シンポジウム
2018年1月28日(日)南九州市市制施行十周年記念男女共同参画シンポジウムが、南九州市知覧町の知覧文化会館で開催されました。
男女共同参画って?
『男女共同参画』とは性別にかかわりなく、一人ひとりの個性が尊重され、それぞれの個性と能力を十分に発揮することです。
皆さんは、「男だから、女だから」という性別による理由で我慢をしたり、諦めたりしたことはありませんか?
もしそうだとしたら本人にとっても社会にとっても大きな損失です。
『男女共同参画』は、生物学的に男女には違いがあることを認めた上で、「男だからこうするべき、女だからこうあるべき」といった、性別によって役割を決めつけず、社会全体で見直していこうとするものです。
~シンポジウムパンフレットより~
『男女共同参画』と聞くと堅苦しく感じたり、「女性の活躍を!」「男も大変なんだ!」とおっしゃる方もいらっしゃったりしますが、性別によるくくりで考えるのではなく、一人ひとりの人権を尊重するという基本的な考え方なのです。
男女共同参画から考える地方の幸福
オープニングで川辺中学校・川辺高校の音楽部の皆様の演奏、塗木弘幸市長のご挨拶があった後、社会学者古市憲寿さんによる基調講演『男女共同参画から考える地方の幸福』がありました。
幸福はすでに地方にある?
生活満足度・幸福度は、若者と高齢者が高く、40代くらいが低いというU字型。
古市さん曰く、若者の幸福度の高さは「生活水準が昔より上がっている。親元で暮らす子が多い。未来に対する諦め。」によるものではないかと。(性生活満足度全国一位は鹿児島なんですってw)
「いろんなことをきちんとしすぎるのではなく、男も女もほどほどでいいんじゃない?」この言葉、軽いけれど深いです。
1976年から2011年にかけて家電製品は進化し普及しましたが、「女性の一日の家事時間は7分しか減らず、男性の1日の家事時間は12分しか増えていないという統計をみても、日本人は頑張りすぎちゃう・頑張りすぎているのでは?」そして、「その頑張りは女性に押しつけられてはいないか?」と古市さん。
「地方はほどほど適当なのがいい。地方は弱者ではなく、幸福はすでに地方にある」とも。拝聴しながら考えること多々。
この後の『そよ風事業の事例報告』やパネルディスカッション『地域でできる男女共同参画のまちづくり』も興味深いものでした。
地域における平等感の低さ・・・
これから人口のバランスは変化していきます。
2017年に生まれた子の2人に1人は107歳まで生きるという話を聞きました。今のままではにっちもさっちもいかなくなります。
1999年に施行された「男女共同参画社会基本法」。
20年程経って、さまざまな統計によると平等感は高まってきているものの唯一低下している項目は「地域における平等感」。
頭では理解していても、実際の行動には結びついていないことがあります。例えば、「町内会の会議があるときのお茶出しは女性がするものだ」とか「役員は男性がするものだ」とか皆さんの地域でもありませんか?
"みんなが幸せに生きる"ために、地域で、普段の生活の中で、気づきを与えあう関わりをし続けていけたら・・・地域の未来は変わると思います。
一人ひとりができることは微々たるものでも、やり続けていけば。
おまけ
休憩時間にお手洗いに行っていた間に古市さんの写真撮影会が始まっていました(゚д゚)!
自分が座っていた場所からズームして撮影しました(ミーハーw)。
最後に、おすすめの古市さんの著書を紹介して終わります。
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