終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市

~清く 正しく おもしろく~

何が正解かなんて誰にもわからないけどさ。

自分のための記録として記します。(長すぎ)

父の決断

父は抗がん剤治療をしない選択をしました。

今日、主治医から説明を受け、その場では決断を下すことはありませんでした。来週の診察までに家で話し合ってくるように指示があったので、帰宅後、母がいないときに二人で話をしました。

「(父は)15年前のくも膜下出血の後、高次脳機能障害があるので、どこまで理解しているかわからないから」と母は言っていましたが、娘の肌感覚として理解はしていると思っていました。主治医の説明の際に、母が父の横で泣くものだから、何も言えなくなっただけなのではないかと。

「お父さん、今日先生が言ったことわかってるよね?」と尋ねると、「こわいよ。寿命が延びて、食べたり、出かけたりできる方がいい(笑)。」とおどけてみせる父。

「それがいいけど、先生がそれは難しいっておっしゃってたやん。お父さんはどうしたいの?」と再度尋ねると、「こわくて決めきらんけど、薬(抗がん剤)はしないよ。」と。(そのあと確認の意味を込めて2回尋ねましたが、いずれも「しない」とはっきり答えました。)

父の決断

ひとまず、先月半ばから今までをバーッと書きなぐります。

12月18日PET検査をうける。

12月15日の検査で転移再発の疑いが見つかり、その場でPET検査の予約をし、18日にPET検査を受けました。

PET検査

ペットは陽電子放射断層撮影(Positron Emission Tomography)の略。PETはがんが糖分を大量に消費する性質を利用し、糖に特別な光(放射線)を出す物質を組み込んだ薬剤FTGを注射すると、がんの病巣に多く集まり、光るようになります。その光をPETカメラで撮影すると、がんの場所・大きさを知ることができます。

※PETドックもできるそうです!3時間程度で14万円程度。


厚地記念クリニックPET画像診断センターでの検査の結果は、検査直後にすぐ伝えられました。

  • 腹部の大動脈の付近に病変が見受けられる。
  • 肝臓の表面に少し水が溜まっている。
  • その他は大きな問題はなし。

とのことでした。

「その他は大きな問題はなし」と言われましたが、その前の2つが大きな問題なわけで(-_-;)いろいろと覚悟しながらも、「お寿司が食べたい!」という父を連れて夫と母とお寿司を食べて帰りました。

12月21日PET検査結果を受けて

PET検査結果を持参しました。PET検査後の説明はどんなふうだったかを尋ねられました。

腹部の大動脈付近のリンパ節に転移があり、また、肝臓の表面にPET検査に反応した水があることから腹水に転移していれば1つの臓器ではない可能性があるため、リンパ節飲みに対する放射線治療は意味がなく、今の現状から言うと、治療をするならば、全身的抗がん剤治療が考えられます。

しかし、抗がん剤治療はどれくらいきくか定まったものがなく、聞くかどうかもわからない上、副作用があるため、体調の変化を察知できる人が近くにいないと難しいとのこと。

もし治療をするとしても、年内スタートでも年明けスタートでもそんなに変わらないから、副作用を考えると年明けから始めた方がいいと思いますよ。

年末年始にお子さんたちと一緒に美味しいものを好きなだけ食べて過ごしてからにしましょうと主治医。

この時点までで父が発した言葉は3つ。

  • 危ないんだ。
  • こわいよ。
  • 早く元気になりたい。

本人(父)が病状を理解し、抗がん剤を使ったらどうなるか?使わなかったらどうなるか?まで理解したうえで決断することになりました。

で、その後。
母と私だけ別室へ。

肝臓表面の水は、がん性腹膜炎の恐れがあり、がん性腹膜炎の場合、一般的に「半年」と言われていること。悪化すれば腹水が増え、検査のしようもあるが、現状は少量であるため検査をするにもリスクがあること。

抗がん剤治療をやってみるのも手だが、父は体調や病状の細かい変化のやり取りをすることが困難なので、効果があるとは言い切れないとのこと。効果があって寿命が延びても1年位かもしれないとのこと。

離れて暮らしている弟にもこの話を伝えて、家族としてはどうしたいか、父にどう伝えるかを話し合ってくるよう宿題が出ました。

12月28日父に伝える日(延期)

1週間後の28日に、父本人に厳しい現状を伝える予定でした。

が、26日に夫の祖母が亡くなり、急遽北九州へ帰省することに。27日にお通夜、28日11時にお葬式とのことで、父の受診時刻と重なりました。

夫は「お父さんのことが大事だからあなたは鹿児島にいなさい。」と言うし、母は「あなたは嫁いだんだから、お父さんのことより嫁ぎ先の行事が優先よ。行きなさい。」と言うし。

どちらも大切。
どちらも外せない。

抗がん剤治療をするにしても、年明けからって言ってたし!」と、父への告知を1週間ずらしてもらい、北九州へ向かいました。

夫のおばあちゃまは95歳で天に召されました。
義父が喪主で、夫は出棺の挨拶を無茶ぶりされるも役目を全うし、もぐもぐキャラ夫妻らしくたんまり食べさせていただいて鹿児島に帰ってきました。

 

1月1日父、年明け早々いなくなる。

「夫は仕事だし、昼から飲んじゃえ~」(前後数日間、昼から飲んでいたのはここだけの秘密)と飲んでいたら、夕方に母から電話。「お父さんがいなくなった!探して!」と。

イマドコサーチで調べる度に移動する父。宇宿郡元天文館→中央駅→髙見橋→谷山駅・・・まではスピードが速かったのですが、その後はゆるやかに。バ、バスを降りたな(-_-;)

着替えて、(お酒を飲んだから)歩いて父を捜索。
おとなしく国道沿いを歩けばいいのに、細い路地をくねくね歩いている様子。(←ここら辺は父と娘の似ているところ)

結局、実家近くのお寺さんのあたりを走っているときに、母から「お父さん帰ってきたからもう大丈夫だから。ありがとね。」と電話がきて終了(-_-;)

歩く元気もご飯を作る元気も残っていなかったので、仕事帰りの夫に迎えに来てもらって帰宅しました。なんて正月だ!!!

1月4日父に伝える日(今日)

母も弟も私も、父の意向に委ねることは確認済み。

主治医が1時間以上かけて、ゆっくりと間をとりながら父に話をして下さいました。

5月に十二指腸乳頭部がんがわかり6月末に手術をしたが、その時点でだいぶ進行しており、腸間膜のリンパ節まで転移、膵臓への浸潤もあり、再発は強く予想される状況でした。

3ヶ月ほどの入院期間中も熱が出たり、退院後も無理はできない状態でしたが、再発予防のための抗がん剤追加を考えていました。

しかし、腹部の大動脈に乗るようにしてリンパ節が腫大。転移再発と診断しました。また、PET検査により、肝臓周囲表面の腹水にも反応があり、癌性腹水の疑いがあります。

抗がん剤は、一定期間ブレーキをかけるもので、有効期間に限りがあり、ブレーキが利かない場合もあります。強力な抗がん剤治療は副作用できつくなり、強力でない抗がん剤治療は副作用は軽めだが、それでも副作用はあり、人によっては副作用が強く出る場合があります。

抗がん剤の効果は限られているので、本人が望まない限り、現状の良好な生活の質をできる限り続ける方が本人にとって幸せではないだろうか?とのことでした。

まぁこの説明の間、父は2回お手洗いに行くし、母は泣くし(いや、あなたはこの話を聞くのは二度目でしょうよ…と、娘は冷たい視線を送ってしまった)、お医者さんって大変だなと思いました。

1時間かけてゆっくりとお話をしていただいたけれど、その場では父自身は決断せず帰路につきました。

そしてこのブログの一番上に戻ります。

 

嘘偽りない私の本意

父の決断を尊重するとは言っていたものの、抗がん剤治療をしてほしくなかった。
本当にしてほしくなかった。

早く死んでしまえばいいのにと思ったわけではない。出歩いたり、好きなものを食べたりできている状態を少しでも長く続けてほしかったから。でも家族の中では、夫と弟にしか言えなかった。

一週間後、また主治医の診察があります。そのときに父がどう言うかはわかりませんが、こうやって吐き出したことで、どの決断でも受け入れて、全力でサポートします。

って、このブログ、本当に長いな(笑)
まぁそんな日もあるってことで。

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