嘆く前に、「はぐくむ」という視点を持ってみたらどうでしょうか?
押し付け合いは不毛。
町内会の班会に出席
「班長と公民館長」を決めるための班会の案内がポストに入っており、町内会の班会に出席しました。
※案内には、出席の場合も欠席の場合も現在の班長に連絡するようにと記載されていました。
定刻になっても班会は始まりません。
しばし談笑。15分ほどたって始まりました。
班会にて
「今回の班会では、班長と公民館長を決めるのですが、高齢化が進んでいるので若い人がやればいいと思います。やりませんか?あいはらさん。」
はい?
話し合いではなく、いきなり名指しで指名された上、名字間違えています。こういうの慣れっこですが(笑)
それは何をする人ぞ
「いきなりやりませんかと言われても、何をどの頻度でするのかわからないので、はいともいいえとも言えません。班長や公民館長は何をする人なのですか?」と尋ねました。
- 班長
町内会費や緑の羽根募金などの集金、回覧板の準備、班会の開催 - 公民館長
公民館を使用したい人からの連絡に対応、鍵の受け渡し・受け取り、公民館使用に関するお金の管理
不在にすることが多いので、公民館長を引き受けるのは難しので班長を引き受けました。
慣例の弊害
班会に出席する中で問題点が見えてきました。
- 町内会を退会する人がいる。
私の属する班のある地域には100世帯ほど住んでいるが、町内会に入会している世帯は20世帯ほど。うち回覧板を回してもいい世帯は10世帯ほど。
高齢化が進み、回覧板を近くのお宅に回すことも困難になったため退会する人、役員がまわってきそうな年に退会する人、子どもが大きくなったので退会する人がいるそう。 - 町内会に入る若い人がいない。
「何をしているか、どこにいけば入れるのかの情報不足なのでは?」と話しましたが、引っ越して来たら近所に挨拶をして町内会長さんのところを自分から訪問するのが当たり前だとの認識。 - 班会に出席した人の中から役員を決める。
出席した人の中から役員を選ぶという慣例を知っていたら、そりゃあ欠席するでしょうよ。
以前は転勤族の人や賃貸の人が少なかったので、順番に役員を回していたそう。今はそれができないから困るとのこと。
わからないから、知らないからと尋ねてみたらいろんなことが見えてきました。「若い人がやれば」も町内会入会を妨げている原因のひとつだと思いますがね。
会に入る人が少ないと嘆く前に
町内会は自分たちの住む地域を住みよいまちにするために活動している団体で、鹿児島市内だけでも781団体あります。
町内会に限らず、各種団体に加入する人が少ないという話はよく耳にします。
が!
入らない人が悪いという視点で考えるのではなく、時代の流れにあわせて自分たちも変化し、 情報発信をしていく必要があります。
そして役員や係をする人がいないと嘆く前に
その係の人が何をするかクリアになっていますか?
役員や係になった人だけが頑張ればいいと文句は言うけれど何もしない、もしくは言うことすらしないという立場をとっていませんか?
押し付け合いは不毛。
適任な人がいないからと同じメンバーで順番に回しても、高齢化が進むだけ。自分たちにとって都合のいい人が現れるのを待つのは得策ではありません。
「はぐくむ」視点をもってみると、今までと異なる解決策が見えてくるのではないでしょうか?※ここでいう「はぐくむ」とは、大事に守って発展させるの意。
徒然と思うことでした。
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