終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

子ども虐待の背景にある貧困問題と地域における支援

鹿児島市中央公民館で開催された鹿児島市子どもの貧困対策講演会にて、明星大学の川松亮教授による「子ども虐待の背景にある貧困問題と地域における支援」のお話を拝聴しました。

子ども虐待が起こる前に食い止められれば一番いい。

そのためには、子ども虐待の背景にあるものや子どもの貧困問題の現状を知り、地域に住む私たちができることを知っておく必要があります。

地域の関係機関・関係者にできること

①気づく・見つける
気になる様子から気づくこと。
②聴く
批判するのではなく、応援する立場で、どこに困っているのか気持ちを受け止めながら傾聴する。
③手助けする
情報を伝える。家事・育児の支援など。
④つなげる
関係機関まで同行する。電話連絡をするなどして確実につなげる工夫を。

困りごとを抱えている人はなかなか言えない、本人が困っていることに気付いていないことが多々あります。子どものことに限らず、同じ地域に住んでいる人にあたたかい眼差しを向けられる人が増えるといいですよね。

以下、講演を拝聴して、他の方にも知ってほしいなと思ったことをかいつまんで書きます。

子ども虐待の背景にあるもの

子ども虐待の相談で見えてくるのは、家族がさまざまな困難を複合的に抱えていることです。

一番大きいのは、経済的困難・子どもの貧困(さまざまな困難をお金でまかなえない)。

ダブルワークやトリプルワークをしないと生活できない状態にあるひとり親家庭の生活困難も比率が高いそう。また、虐待による死亡事例は、養継親子関係(ステップファミリー)や内縁関係にあることが最近多いとのこと。

そういう状況にある方すべてが子ども虐待につながるわけではありません。

ただ、親族・知人・友人などによる身近なサポートがなかったり、地域における社会資源が不足していたり、支援資源があっても知らない・つながれない・つながらなかったり・・・。

子どもの問題は、家族が抱えている困難が反映されたもの。だから、家族全体を支援することが必要です。

私たちが、困難を抱えている人に私たちが気づき、必要な支援につなげて、困難をひとつひとつ解消できるよう地域全体で支援することが重要です。

子どもの貧困

子どもの貧困には、①絶対的貧困と②相対的貧困があり、現在問題になっているのは、②相対的貧困です。

相対的貧困は、社会の文化基準、生活基準と比べて困窮した状態。←世帯の所得が、国の等価可処分所得の中央値の半分に満たない状態。

日本の子どもの貧困の特徴として
ひとり親家庭貧困率が高い
②貧困家庭における就労率は高い
③背景に非正規雇用の拡大
所得再分配機能が弱い
があげられました。

子どもの貧困は、子どもたちに大きな影響があります。

健康・学力・進学・就労に影響します(親の収入が多いほど大学進学率が高い)。選択肢(チャンス)が狭まり、見通し・意欲・希望への制約ができ、自己肯定感を持てない状況になります。貧困と振りの連鎖・固定化に・・・。

まわりの人が気付けるかが大切です!!!

子ども虐待 鹿児島市

当日の資料が入っていた紙袋。
(大好きなディック・ブルーナさんの絵!)

子どもたちが夢や希望をもって成長していけるよう、挑戦できるように私たちができることはあります。

子供の貧困対策 子供の未来応援プロジェクト
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