初対面の人に勇気をもらった話。
いつもの母(←私と噛み合わない)
父のもとへ行こうと病院の入り口まで辿り着いたときに、母からの着信。「お父さんがカマ(高圧酸素治療)に行ったまま3時間(病室に)帰ってこないけど、どういうことけ?(父の状態が知りたい)」と。
「お母さんは今どこにいるの?」と尋ねると、父の病室にいると(;´・ω・)
「私はまだ病院に着いていないからわからないよ。お母さんは病室にいるんだよね?気になるなら看護師さんかお医者さんに尋ねてみてもらえるけ?」と話しつつも、よくわからないまま病室で3時間座って待っていた母のことも心配。
電話を切って「はぁ」と大きなため息をついたときに、そのやりとりが全て聞こえていたであろう男性に声をかけられました。
とある男性の生き様
「お父さんが入院されてるの?」と笑顔で声をかけて下さった男性は、父とは別の階に入院されていらっしゃる方でした。最初は父の話をしていたのですが、小一時間、その方の生き様を聞かせて下さいました。
若いときに結婚したこと。
子どもに恵まれたこと。
仕事にがむしゃらに取り組んでいたこと。
離婚したこと。
何回も入院していること。
薬や手術に詳しくなったこと。
あと数年であろうということ。
こだわりぬいた乗り物のこと。
会社を興したこと。
会社は息子さんが継いでくれたこと。
息子さんとの思い出のこと。
趣味の仲間のこと。
息子のようにかわいがった仲間のこと。
仲間が今は立派になったこと。
仲間に心配をかけたくなくて携帯電話の番号を変えたこと。
これからのこと。
その方の強く、熱く、優しい想いが伝わってきました。
息子さんや大勢いらっしゃる仲間にお話されたら、その方々の心も軽くなるでしょうに。初対面の私なんぞに話しても勿体ないですぞ。
「そろそろお父さんの治療も終わったんじゃないかな?中に入らんとね」と、一緒に病院に入りました。
そして、エレベーターで別れる際に「ありがとうね!」と満面の笑みを浮かべて手を振って下さいました。
励まされたひととき
父は今も食べることができず、腕には点滴、イレウス管、尿道カテーテルなど管まみれ。やせ細ってきている父を見るのが辛く、最近は病院に行く前に、少しうだうだした時間を過ごしてしまいます。
今日も病院の入り口まで来ておきながら、うだうだタイムを過ごそうとしていた私。
声をかけて下さった彼に対し、私は特に気の利いたことも言えず、ただお話を小一時間うかがっただけ。「頑張れ」「頑張ってるね」等の軽率な励ましの言葉は皆無。それなのに、私自身とても励まされ、勇気をもらいました。
受け取ってばかり。
私は彼に何かできたのでしょうか。
と、そんなことを思う夜。
あぁ(-_-;)
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