神様以外はみんな障害者。8050問題を考える鹿児島県民の集い
8050問題
若者がひきこもり、長期化すると、親も本人も高齢化し、収入や介護に関する問題が発生します。80代の親と50代の子の関係での問題であることから「8050問題」と呼ばれています。
ひきこもりになるきっかけは、退職した、人間関係、病気、職場になじめなかった、就活がうまくいかなかったなど人により異なります。
いろんな理由から社会から孤立した状態になっていることが多く、孤立死、無理心中、死体遺棄、年金の不正受給などにつながることがあります。
私たちが今暮らしている社会は、一度レールから外れるとなかなか戻れない構造になっています。
今ひきこもっていない人も他人事ではありません。自分が当事者になるかもしれませんし、自分の言動が当事者を傷つけさらなる孤立化を助長するかもしれません。
私たちは見えづらい問題、見ようとしないと見えない問題を先延ばしにするのではなく、真摯に考えていく必要があります。
8050問題を考える鹿児島県民の集い
鹿児島市中央公民館にて開催された8050問題を考える鹿児島県民の集いに参加しました。足を踏み入れたことのないところに行くのはかなり勇気が必要ですが、今回はいつもの(笑)ご住職と関野さんが一緒でしたので心強かった♪
一般社団法人全国家族市民の会エスポワール(通称8050ネットワーク)の代表理事である山田孝明さんが「希望」と題してお話しくださいました。
心の視点で
当事者が語りたい苦悩は、氷山の一角。
圧倒的に多いのは、語りたくない・思い出したくない苦悩。(神経症や統合失調症もこちら。)
引きこもりが長期化する中で、表に出てきやすいのは”怒り”、怒りからの暴力。これらは早く出てくると工夫で何とかなるそうです。逆に表に出てきづらいのは”恨み”…。
家族以外の他人と話したり、共感できる時間をもつこと、周りの人は”心の視点でみる”ことが大切とのこと。
多数派に期待しても無理
就職、結婚、子育てなど社会のシステムにうまく乗っている人が”多数派”。それと比して、社会のシステムの背を向けざるをえない状況になりずっと背を向けてきた”少数派”。さらに、家族会にも来ない、親も子どもと一緒に心を閉ざしている、発見しづらい”超少数派”も。
「困っている人がいたら手を差し伸べる」ことが、無くなってきているからこそ行政が制度を作らざるを得なくなってしまいます。制度ができても、「制度で何とかならない」と打ちひしがれたり、制度や仕組みそのものに扉を叩けなかったりする人もいます。
だから、制度につながる手前が大切!
多数派に期待しても無理。少数派で肩を寄せよう。
何かあれば一緒に考えよう。心を寄せあったり、手を差し伸べ合ったり、「〇〇に行けば、△△さんに会える!」というのも大切にしてほしい。つながりが支えとなる。
・・・というお話でした。
神様以外はみんな障害者
山田さんのことばの中で、うんうん、そうだよねと深く頷けたのが2つ。
神様以外はみんな障害者
神様を信じているかどうかは別として、私たちは程度の差こそあれ障害を持っていると考えています。障害ということばよりも特徴と捉えた方が私にはしっくりきますけれど。
だからこそ、お互いに自分の持っているものを出し合って、補い合い、助け合うそんな社会にしていきたいですね。
おもしろいから
参加者からの「先生はどうやって活動のモチベーションを維持しているのですか?」という問いかけへの回答が「おもしろいから」。
めっちゃ共感!
私のこのブログのサブタイトル「清く まっすぐ おもしろく」ですし(笑)。楽しい、愉快だという側面もあるでしょうが、興味深い、心惹かれるという側面もあると思います。
自己犠牲的に無理して何かをするのではなく、心の余裕をもって助け合い、自分も周りもおもしろく過ごせたらいいなと願いながら日々過ごしています。
8050問題についての学びを深めるだけでなく、自分のあり方についても考える時間となりました。
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