講演会「世界一幸福な国デンマークに学ぶ」
この夏、NPO法人生き生きサポートシルバーエイジの会員の齋藤さんご夫妻がアンドラ公国とデンマークに滞在されました。
その際に千葉忠夫さんが設立されたデンマークの社会人大学、高齢者施設、障害者施設、保育園等を見学されたそうです。
千葉忠夫さんによる講演「世界一幸福な国デンマークに学ぶ~子ども、若者、女性、障がい者、高齢者の暮らし~」の前段で、デンマークで見聞きしたことを発表されました。
齋藤さんの報告
最初に訪れたデンマークの首都コペンハーゲンの人口は、鹿児島市と同じくらいの約60万人。街中で、スプレー缶で落書きされたシャッター、ホームレス数名、アルコールを飲んで大声を出す方を見かけられたそう。
コペンハーゲンの後に訪れた都市ボーゲンセは、人口約3700人の小さな町で、絵本に出てきそうな街並みであまり歩いている人はいなかったそう。
そのボーゲンセに、バンクミケルセン記念財団理事長である千葉忠夫さんが設立された社会人大学があります。1914年に建てられたレンガ造りの建物をリフォームして学校を作られたとのこと。(なんと、体育館は豚小屋を改装したもの)
広々とした高齢者施設、障害者施設、子どもたちが木登りをしたり泥まみれになって遊んだりできる保育園など、日本とは異なる環境だったそうです。「貯金はないけれど老後の不安はないわ」と言う50代の夫婦に、それに引き換え日本は・・・と複雑な気持ちになられたそうです。
齋藤さん、体験報告お疲れ様でした。
千葉忠夫さんのデンマークのお話
平均労働時間は日本は1719時GN間でデンマークは1412時間だけれども、一人当たりのGNI(国民総所得)はデンマークの方が高い。
女性の国会議員の割合は39.1%。
女性の社会進出は少子化の防止に貢献しており、国が保育の場を100%国民に保証している。
エネルギー自給率は日本は9.5%だが、デンマークは85%で、そのうち再生可能エネルギーが34%を占めている。
デンマークでは子どもたちをテストでいじめるような教育制度ではない。子ども手当も日本に比べると倍額近い。
在宅で看取る場合、ターミナルケア認定者として市が雇用し、最高約45万円(月額)の給与が支払われる。家族や友達でも申請可能である。
などなど、次の予定があったため最後の30分は拝聴できませんでしたが、デンマークと日本を比較してデンマークがいかに素晴らしいかというお話でした。
”世界で最も幸せな国”。
「幸せって何だろう?」上の写真のスライドに挙げられていることが揃っていれば幸せなのだろうか。偏りはないだろうか。
光があれば影がある。
良い点ばかりではないはずです。それをどう克服したのか、そんな話も聞きたかったなと思って会場を後にしました。
ところで、国連の諮問機関であるSDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)がまとめている世界幸福度ランキングは、2018年、2019年は2年連続フィンランドが1位だったと思うのですが・・・幸福度のはかり方、気になります。
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