終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

ディグニティセラピーワークショップ@西本願寺鹿児島別院

ディグニティセラピーワークショップ

2019年10月5日(土)西本願寺鹿児島別院にて、ELC薩摩主催の”ディグニティセラピーワークショップ”に参加させていただきました。

ディグニティセラピーとは?

人生の最終段階にある患者のスピリチュアルケアの1つとして患者の尊厳(=dignity)を維持することを目的とする精神療法的アプローチの1つ。

人生の最終段階にある患者さんは、いろいろなものを失っていきます。自由に動くこと、好きなものを食べること、夢、希望・・・。

その中で、自分を取り戻し、自分を伝えるために、人生を振り返り、「大切な人への手紙を(患者さん本人ではなく)第三者が書く」のがディグニティセラピーです。

ディグニティセラピー 鹿児島

エンドオブライフ・ケア協会の業務執行理事である千田(ちだ)恵子さんがお話しくださいました。

私の人生 - YouTube」、「NHKオンデマンド | プロフェッショナル 仕事の流儀 「わが家で穏やかに、最期を導く~訪問診療医・小澤竹俊~」」など動画を見る時間もあり・・・、涙が勝手に出てきて困りました。

信じられない。現実だ。寂しい。悲しい。つらい。苦しい。ほっとした。もっと何かできたのでは。いやできることはやった。本当に?いろんなものを受け取った。前を向いていこう。

こんな思いや気持ちがいまだに時々湧き上がってきます。父が亡くなって半年経ちましたが、私はまだ悲しくて悲しくてたまらないのでしょう。

亡くなってすぐは、自分の別のことでバタバタして、悲しみを十分に感じて休息する時間も取りづらかったですからねぇ。

なーんて、自分の世界に閉じこもりそうになりながら、お話しを聞いていました。

ワークショップ

ワークショップというだけあって、近くの方と数人で語り合う時間が何度もありました。

「振り返ってみて、あなたが担った大切な役割には、どのようなものがありますか?」「あなたは、あなたにとって大切な人に、どのような「私」を覚えていてほしいですか?」など、普段の生活では考えることがほとんどない問い。

特に2番目の問いについては、どのような私を覚えていてほしいというものがない私は困りましたΣ(゚д゚lll)ガーン

一生懸命捻り出したのは、「夫に、よく食べよく笑いよく泣く妻だったと覚えていてほしい。そんな私でいられたのも、しっかりと支えてくれて、包み隠さずに過ごすことができたから。」うーん、これは夫に限らず、周りの人達に対してもか・・・。

【ワーク】あなたのものがたり

・・・涙でグシュグシュになっていた私は、このあと出番があったのです。

「自分の人生において私らしいなと感じられる1枚の写真」について参加者の皆様の前で6分間話すという、人前で話すのが得意ではない私にとってはかなりの大仕事!

某K先輩のことばを鵜呑みにしてノー準備で来た上、涙でグシュグシュΣ(゚д゚lll)ジタバタしても時間がきたらやるしかありません。

写真だけを思い浮かべて、「思いついたことを言えばいいや~」とマイクを持って話しました。(某K先輩に笑っていただけたので満足です。)

”あなたのものがたり”のワークでは、
①3人の話を聴いてメモする(6分×3人)
②3人組に分かれて、1人のお話を語る(2分×3人)
③自分の話を語りメモする(5分×3人)
④感想を語り合う
時間の都合上、やや短縮してこのような感じのことをしました。(私が話したのは①の部分)

他人の話を聴いて、メモをして、それを人に語るのは頭の重労働!自分が聞きたいように聞いていないか、相手がことばにしていないけれども気付ける大切なことはないか等つきつめていけばいくほど大変だなと思いました。

3時間以上にわたる”ディグニティセラピーワークショップ”では、「大切な人の、大切なことを、大切にする」ことが大切であることを学びました。

ディグニティセラピーでは、9つの質問を使って人生史について(患者さんに)お話をうかがうそうです。
めぐみ在宅クリニック|医療者向け|ディグニティセラピー
↑こちらのサイトに、質問票やディグニティセラピーに関する情報がまとまっていますので、ご興味のある方はご覧になってください。

で、私はどうするんだ?

ディグニティセラピー。
現時点では、私自身が第三者として、人生の最終段階にある患者さんのために行うことはないと思います。

でも、「大切な人への手紙を第三者が書く」こと自体はこれまでもやってきましたし、今もやっているなとも思いました。

それは公正証書遺言の”付言(ふげん)事項”です。付言事項は、法律的には意味のない部分ですが、遺言の中に残す”最後のメッセージ”です。

ご依頼してくださった方ご自身が文案を全部考えてくださることもあります。しかし大半は、遺言作成のために何回もお会いして他愛もない話から大切な話までうかがって、そのお話をふまえて私が下書きを書き、ご確認していただき修正して、仕上げています。

このときに、私自身が何か誘導することが無いよう、つねに謙虚な気持ちでその方の想いに向き合えるよう、気をつけています。

どっぷり疲れるので、たっぷり休みがほしくなりますが(笑)!もっと機械的にすれば楽チンなんでしょうけどねー。なかなか(;´Д`)

私自身、いろいろな方に支えていただきながら、学びながら、頑張っていこうと思います。

Instagram(フォローはご自由に)
 https://www.instagram.com/goharachihiro
◆合原行政書士事務所のページ
 https://igohara.jimdo.com/