終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

とまらない早食いにどう向き合うか。

早食いはとまらない

食事を口にスプーンで2回運んだら、いったんスプーンを置いて、口の中に入れたものを噛んで飲み込む。

このことがどれだけ難しいか。

 

9月9日(土)の入院中の父の夕食時の出来事

「ふたくち食べたらスプーンを置いてね。」by母
→無視して口にどんどん運ぶ父。

「ふたくち食べたらスプーンを置いてね。」by母
→「うるさいね!!!」と叫ぶ父。叫ぶだけでなく、スプーンをおかずのお皿に打ちつける。目の前にいた私におかずが飛ぶ(-_-;)

3口目に入る前にスプーンをつかむ。by me
→「うるさいよー!!!はー!!」と叫び、おぼんごと私の方へひっくり返そうとする。からだごとジタバタする。

「ゆっくり食べてね」by母
→「もういらないが!食べない!!!」と叫ぶ。それならばと、私がおぼんをさげようとしたら「あーーーーー!!!」と叫ぶ。(まだまだ食べたかったらしい)

「も―私はノイローゼになるがね。」と感情的にあれこれ言い出し、火に油を注ぐ母。
→言ったところで父は変わらない。

病院にて

えーっと、ダブルでストレス溜まるんですけど。

父が激高するのは、ことばでは表現できないけれど体のどこかに不調があるときのサインな気がするのでそれも心配。

本人の思い、家族の思い

本人の思い

食べることが好きなのに、長い間点滴だけ、点滴と腸ろうの併用、腸ろうだけでした。やっと口から食べられるようになったんだから好きなように楽しく食べたい!

家族の思い

食べられるようになったのは嬉しいけれど、言語聴覚士さんや看護師さんから早食いを注意されています。大量に口の中に入れるのを防ぐために、スプーンを小さくしました。

前日の胃カメラ検査で、胃に潰瘍と出血が見つかったので、胃に負担をかけすぎないようによく噛んでゆっくり食べてほしい。

今月末を目途に、いったん退院して通院しながらがん治療をする計画になっています。母の負担を軽減するためにも通常食に近い形の食事がとれるようにする練習中。家族による食事の見守りが必要と言われて食事時に来ているので、ゆっくり食べてほしい。

 

本人の思いVS家族の思い

思いと思いがぶつかった結果、父叫ぶ、母ぐちぐち言う、私おかずまみれ。

早食い 高次脳機能障害
主に、ちくわの入ったおかずが飛んできました(-_-;)

父の現状

5月、父にがんが見つかり、「手術ができなかったら良くて2~3年、手術ができたら良くて10年くらい」と言われました。6月に、胆のう、胆管、膵臓の3分の1程度、胃を少々、転移していたリンパ節を手術で取っていただきました。

2003年のクモ膜下脳内出血からの高次脳機能障害でさまざまな制御ができません。

少し前までは、お腹から4本管が出ていたので自由に歩くことはできませんでしたが、それが無くなってからは、病院内をうろついています。(先週、腕にGPSの機械を装着)

靴をしっかり履かずに、ふらつきながら歩いています。

オムツや尿取りパッドを自分で脱いで、ベッド横のゴミ箱に捨てます。(衛生上良くないのでダメ)「看護師さんを呼んだらいいがね」と伝えるも、「ボタンを押してもすぐきてくれんが!」と不機嫌になります。

最近はベッド横や休憩室でトランプをするようになりました。病室に行くと、ババ抜き、しちならべをするのは必須(-_-;)

退院後が思いやられます。

 

おかずまみれの翌日の昼食

ゆっくり食べてほしいというのは家族のエゴ?好きなように食べて、もし誤嚥したり詰まらせたりしてもそれはそれでしょうがないと私は思うけれど、それは娘として冷たい?

とかなんとか思考のループに入ってしまったのと、精神的な疲れがひどく、フットサルによる肉体的な疲れもありその日の夜は爆睡。(家事は夫がしてくれました♪←父が叫ぶ現場を一緒に見ていたので、放っておいてくれました。)


目が覚めて、「よし。昼食は口うるさく言わない方向でいこう。」と決めてからの9月10日(日)昼食。

最初に「お父さん、(時計を指しながら)12時30分までかけてゆっくり味わって食べてね」とだけ言って、あとは見守るだけを実行。

病院にて

誤嚥を防ぐために、お茶と七分粥にはとろみ粉を入れます。(お味噌汁はすでにとろみがつけてあるものに変更済み)


父は食事だけに集中することは難しく、10分間食べてお手洗いに行き、さらに10分間食べて 「ごちそうさま」とスプーンを置きました。七分粥とお味噌汁を半分残したので、やはり体調は万全ではないようす。

しかし。
叫ばずにゆっくり食べてくれたのはうれしい。毎日状態は異なるので、試行錯誤。


私は、「本人(父)が好きなようにすればいい。そのために、病気が悪化したり亡くなったりするようなことがあっても、誰も責めない(父も母も他人も、そして私自身をも)」という思いで向き合います。

病院にて

それがいいのか悪いのかわかりませんし、今後変わるかもしれませんが。

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