終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

男女共同参画の視点に立ったメディア・リテラシーワークショップ

私たちは、情報があふれる社会の中で暮らしています。無意識のうちにものの見方や考え方に影響を受けているのではないでしょうか。

鹿児島市の「第2次鹿児島市男女共同参画計画(~2021年度)」の基本目標として、Ⅰ男女共同参画社会に向けての意識づくり、Ⅱあらゆる分野における男女共同参画の推進、Ⅲ男女が互いの人権を尊重しあう社会づくりの3つが掲げられています。

その中の推進施策の1つに、「情報を活用する能力(メディア・リテラシー)向上のための取組」があります。

メディア・リテラシーってよく聞くけれど、実はよくわかっていないかも」と思いつつ、男女共同参画の視点に立ったメディア・リテラシーワークショップに参加しました。以下、ワークショップにて学んだことや思ったことを書いていきます。

メディア・リテラシーとは

鈴木みどり著『Study Guide メディア・リテラシー【入門編】』によると、メディア・リテラシーの定義は下記の通り。(メディア・リテラシーの基本概念の引用も同著より)

メディア・リテラシーとは、市民がメディアを社会的文脈でクリティカルに分析し、評価し、メディアにアクセスし、多様な形態でコミュニケーションをつくりだす力をさす。またそのような力の獲得を目指す取り組みもメディア・リテラシーという。

メディアが伝えると「正しい情報だ」と思ってしまいがちです。

日本では、男女の表現がいまだに偏っています。「分断をうんでいないか」「分断を深めていないか」と考え、読み解いて、自分自身のことばで発信できるようになることが重要です。

メディア・リテラシーの基本概念

①メディアはすべて構成されている。
②メディアは「現実」を構成する。
③オーディエンスがメディアを解釈し、意味をつくりだす。
④メディアは商業的意味をもつ。
⑤メディアはものの考え方(イデオロギー)や価値観を伝えている。
⑥メディアは社会的、政治的意味をもつ。
⑦メディアは独自の様式、芸術性、技法、きまり、約束事(convention)をもつ。
⑧クリティカルにメディアを読むことは、創造性を高め、多様な形態でコミュニケーションをつくりだすことへとつながる。


基本概念の中でもっとも重要なことが①「メディアはすべて構成されている」です。

私のこのブログだって、現実そのものを皆様に提供しているわけではありません。私の視点で私の考え方で、取捨選択された情報によって構成されたものです。伝えていない情報も多くあります。

悲しかったこと、腹が立ったこと等は自分の中である程度消化して前向きな文章が書けるようになってからブログ記事にしますし(しないことの方が多いですが)、そんなにしょっちゅう飲みに行っているわけではありません(苦笑)。仕事も家事もしています。

読み手によって解釈も異なります。
ブログの食べ物記事を読んでも、「お!行ったことがないお店だ!」「合原、また食べに行ってる。誰と行ったんだろ。」「合原ちゃんストレス溜まると食に走りがちだから、何かあったのかな」と人それぞれ思うことは違います。

・・・メディア・リテラシーの基本概念については、私も書籍を読んで学びを深めていきます。(今書けることはこのくらい)

メディアリテラシー 鹿児島

(会場は、インハウス久永の会議室)

男女共同参画の視点にたつと

さらに、内閣府発行「男女共同参画の視点からの公的広報の手引き」を見ながら学びました。

表現上の留意点として、①男女いずれかに偏った表現になっていませんか?、②性別によってイメージを固定化した表現になっていませんか?、③男女を対等な関係で描いていますか?、④男女で異なった表現を使っていませんか?、⑤女性をむやみに”アイキャッチャー”にしていませんか?の5点が挙げられています。

手引き自体もツッコミどころはありますが(;´Д`)

ここまで学んだあとは、メンバーが持ち寄った広報誌を見て、男女共同参画の視点に立ったものになっているか、なっていないならばどの部分がなっていないかを2グループに分かれて整理しました。

・女性は暖色系(ピンク、赤など)、男性は寒色系(青、緑)で表現されているイラストが多い。→ステレオタイプ
・女子会→女子?
・親子という表現が多い。→保護者が親でない場合もあるので、”子どもと保護者”にしては?
・小中学生を”少年”と表現。→少女は?
・実際の写真を使用する場合、ジェンダーを助長することにつながることがある。
・なぜその性別情報が必要であるか考えること。

ふだんサラッと読み流しがちですが、改めて読み込んでいくと気づきがありました。私もブログを書くときに留意します。

わたしの願い

私たちが何かをするとき、何かを考えるとき、”性別”に由来するさまざまなこと(慣行等)が、私たちの選択に影響を与えていることがあります。

「ご主人はいいって言ったの?」
(は?ご主人?夫だし。ていうか、私が何かするのは夫の許可が必要なの?)
「子どもがいないなんて親不孝だね」
(違う形で親孝行してきたつもりだけど・・・)
「女性は〇〇だから」
(それ性別関係ないでしょ)
と、ブラック合原を出しましたが、何の気なしに言ったことが相手を傷つけていることがあるということを認識することも大切ではないでしょうか。私自身学び続けます。


男女共同参画は、性別に関わりなくすべての人の人権が尊重され、個性と能力を十分に発揮できる社会を目指すための法律に基づいた理念です。人権の尊重はすべての土台です。

私たち一人ひとりが、学び、実践し、またそこから学び・・・誰もが暮らしやすい社会をともにつくっていきたいですね。

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