終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

第1回縁起でもない話をしよう会@西本願寺鹿児島別院②「死に方を考えることは生き方を考えること」

縁起でもない話をしよう会@西本願寺鹿児島別院

前回のブログの続き。

縁起でもない話 西本願寺鹿児島別院

西本願寺鹿児島別院での第1回縁起でもない話をしよう会の模様です。

縁起でもない話をしよう会とは?

医療や介護・死の問題など、”縁起でもない話”として避けられがちな話題だけれども、本当は語り合うことが大切な話。それらに関するネタを話題提供者に話してもらい、その後に参加者同士で対話する場が”縁起でもない話をしよう会”です。

Dr.平野のお話

”縁起でもない話をしよう会”は、前半1時間は話題提供者のお話を伺って、後半1時間は参加者同士で語り合います。

縁起でもない話 西本願寺鹿児島別院

平野先生のお話は、妙行寺でのお話をさらに磨き上げたものでした。

↑お話の内容の大筋はこちらの記事をご覧ください。・・・で済ませようと思いましたが、少しは書きます。

縁起でもない話は元気なうちに

”縁起でもない話”はつい避けてしまいがちです。ですが、最期のときが近づけば近づくほどしづらくなります。

最期のときが近づくほど、本人の判断能力が乏しい状態になったり、侵襲的な話題になるために避けたり、受け入れられなかったりするからです。

だからこそ、元気なうちに、大切なことやもしものときのことについて、考えたり話し合ったりすることが大切。

気持ちや考えが変わったら、その都度話し合えばOK。体調や病状や周囲の環境が変われば、気持ちも変わります。

本人のためだけでなく、周囲の人の準備のためにも”縁起でもない話”はしておいた方がよいです。誰でも誰かの代理者になる可能性があります。

(ただ、本人や周囲の人の準備ができていないときに無理強いはよくありません。)

周囲の大切な人達の人生は、本人の死後も続いていきます。死ぬのも、失うのも寂しい。ただ、故人とのよい思い出がぬくもりを与えてくれ、死後も大切な人達の人生を支えてくれるのです。

そのためには、日頃から良好なコミュニケーションをとることが肝要です。

最期まで自分らしく生きる

人生は選択の積み重ね。
自分らしく生きるとは、自分らしい選択を積み重ねていくことです。

生命に関わる重大な病気になると、選択肢が狭まり、自分らしく生きることを困難にします。

その中で、どのようにして自分らしい選択をしていくか。

周りの人達はどうやってその選択を支えていくことができるか。もしものときに、本人の代わりに”本人らしい選択肢”を選ぶことができるか。

・・・"縁起でもない話"は一人でできるものではなく、周りの人達と語り合うべき大切な話なのです。と、平野先生による話題提供はここまで。

語ってみようタイム

話題提供者の平野先生のお話が終わったら、参加者同士語り合う時間です。

縁起でもない話 西本願寺鹿児島別院

3~4人のグループに分かれて語り合います。

今回の問いは2パターン

①かかりつけ医に余命1年と言われました。
もしものときの代理人は誰ですか?
自分が大切にしていることや大切な人に伝えたいことは?
今後の人生を充実させるためにどのようなことをしたいか、してほしいか。

②自分の通夜に魂だけ参加しています。
あなたは参列者に「どんな人だったよね」と物語られたいですか?

最初のグループで①について語り合い、次のグループで②について語り合い、最後のグループでまた②について語り合いました。

縁起でもない話 西本願寺鹿児島別院

縁起でもない話で盛り上がった参加者の皆様に、感想をたずねる司会のひさみさん。

私はどう考えたか。

①の問いに対して
もしものときの代理人は夫で、大切にしているのは家族や周りの人。伝えたいことは、感謝の気持ち。(普段から「ありがとう」は言葉にするようにはしていますが)

今後の人生を充実させるためには、夫と死ぬまでに「二人で全国47都道府県に旅行に行く!」と約束しているので、悔いが残らないよう、動けるうちに残り23都道府県に旅行に行くことかな・・・。

②の問いに対して
「どんな人に見られたい」という意識があまりないので、難しい質問でした。
私が何を語ったかは、こちらのたがしゅう先生のブログをご覧いただけたら、薄々分かるかも。

語り合うことで、価値観の違う他者と触れ合うことができ、また、自分について改めて考えることができます。平野先生は「死に方を考えることは生き方を考えることです」とおっしゃいました。確かに。

こういう”縁起でもない話をしよう会”が各地に広がっていったらいいなと思っています!

各地での開催のお知らせ

鹿児島市和田の妙行寺ではじまった”縁起でもない話をしよう会”は、各地に広がりつつあります。6月、7月開催分をお知らせします。

◆縁起でもない話をしよう会@北九州◆
2019年6月14日(金)19時~21時
会場:永明寺(北九州市八幡東区川淵町3-23)
話題提供者:伊東 威氏(戸畑リハビリテーション病院 緩和ケア医長)

◆縁起でもない話をしよう会@喜入◆
2019年6月19日(金)19時~21時
会場:善行寺(鹿児島市喜入259)
話題提供者:平野 慎一郎氏(鹿児島生協病院 外科医師)

◆第7回 縁起でもない話をしよう会◆
2019年7月10日(水)19時~21時
会場:妙行寺門徒会館(鹿児島市和田1-4-1)
話題提供者:森田 洋之氏(医師・医療経済ジャーナリスト)

◆縁起でもない話をしよう会@大阪◆
2019年7月11日(木)19時~21時
会場:津村別院(総会所)(大阪市中央区本町4-1-3)
話題提供者:平野 慎一郎氏(鹿児島生協病院 外科医師)


”縁起でもない話をしよう会”の名称はご自由にお使いいただけます。”縁起でもない話をしよう会@✖✖”のように、✖✖のところに開催場所や地名をつけてご使用いただけるとありがたいです。

また、縁起でもない話をしよう会の様子やご感想、今後の予定は、縁起でもない話をしよう会Facebookグループでご覧いただけます。

「縁起でもない話って何?」「参加してみたい」「自分も開催してみたい」など、”縁起でもない話をしよう会”にちょっとでも興味をもって下さった方はお気軽にFacebookグループにご参加くださいませ♪

よろしくお願いします(´▽`*)

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第1回縁起でもない話をしよう会@西本願寺鹿児島別院①「縁起でもない話をしよう会がはじまるまで」

西本願寺鹿児島別院で!

”縁起でもない話をしよう会”が鹿児島市和田の妙行寺を飛び出して、西本願寺鹿児島別院(鹿児島市東千石町21-38)で開催されました。 

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立ち入るのに緊張するお寺さん。遠くは宮崎や京都からご参加の方がいらっしゃいました。

はじまりは妙行寺

”縁起でもない話をしよう会”は、2018年7月に鹿児島市和田にある妙行寺で始まりました。

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妙行寺のご住職。

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今回、妙行寺開催のときと同様に、司会は上村ひさみさん。話題提供者は、鹿児島生協病院医師の平野慎一郎さんでした。

”縁起でもない話をしよう会”が始まるまで

Dr.平野、動き出す。

外来患者の診察時間は、5分未満が29%、5~10分未満が38%と10分未満が約7割を占めます。(平成29年受療行動調査(概数)の概況:厚生労働省)

そんな短い時間で、主治医だけで難しい話をし、患者の苦痛をキャッチして和らげることは難しいです。→平野先生は、「患者を支える”時間”と”仲間”が必要だ!」とお考えに。

事実は一つでも、立場が異なれば見え方も異なりますし、知識の量も異なります。→「健康のことや病気のことをもっと知ってもらいたい。患者がどんなことに興味があったり、自分の状況をどう感じているか聞きたい。」ともお考えになられました。

大切な話がしたくても診察時間が短くて十分に話せない。患者も医師が忙しそうと感じると言いたいことが言えない。

医師と患者の関係は実際はなかなか平等とはいかず、権威勾配が大きく、言いたいことを言えない。

そもそも一人の力で、病院にくる患者を待つだけでは、地域に住む人々に情報を届けることも、助けを求めている人を見つけることもできない。

そこで、「病院の中で活動しているだけでは住民の健康は守れない。白衣(権威)を脱いで病院から出ていかなければならない!(アウトリーチ)」とお考えになった平野先生は、上村ひさみさんと”シビック・カフェ谷山”を始められました。

シビック・カフェ谷山とは

シビック・カフェ谷山は、さまざまな背景をもった人が集い、お互いの活動や興味のある話題についておしゃべるする場。

月に1回、モスバーガー卸本町店や妙行寺門徒会館にて開催中です。

「自分が地域に出ていけば役に立つだろうと思っていたけれど、すでに健康や生活に関わる活動をしている方がたくさんいて、できたつながりからもらうことも多い。」と平野先生。この場で、以前から地域づくりに取り組まれていらした妙行寺の井上ご住職や、さまざまな方100名以上に出会われました。

かくいう私と平野先生の出会いは父の病室でしたが、私自身、シビック・カフェ谷山で様々な年齢や職種の方と出会うことができました。

真面目な話からどうでもいい話まで語り合えるフラットなふらっと寄れる場が地域にあることは、心強く感じています。

縁起でもない話をしよう会の始まり

医師は患者の死後に関わる機会が少なく、宗教者は患者の生前に関わる機会が少ない。

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そんな中で、白衣を脱いだ医師と法衣を脱いだ(上の写真では脱いでませんがw)僧侶が出会って、”縁起でもない話をしよう会”が始まりました。

これまでの”縁起でもない話をしよう会”

妙行寺(鹿児島市和田1-4-1)で開催された縁起でもない話をしよう会の模様を書いたブログです。

→第1回「死を目前にゆらぐ心」
→第2回「最期をどこで生きるか」
→第3回「延命措置、5つの選択肢」
→第4回「私の半生と反省」
→第5回「明日死んでも大丈夫?もしもに備える相続の話」
→第6回「がんについてどっぷりと」

”縁起でもない話をしよう会”では、話題提供者の話を聞いた後は、参加者同士で語り合います。語り合う中で、他者の経験や価値観に触れることで、自分の考えや価値観がわかります。

私は自分を理解するだけでなく、多様な価値観をもった他者と向き合うときの姿勢・態度も学べる場であるとも感じています。

”縁起でもない話をしよう会”の地域での役割

俗にいう(←含みあり)”縁起でもない話”ができる地域になり、地域のさまざまな方がつながることで、地域づくりや安心や安全を提供する仕組みづくりにつながります。 

そして、人に優しい地域に。

第1回の話題提供者、平野慎一郎さんのあたたかい視線とことばは、未来に向かって私たち一人ひとりがどうすればよいか考えるきっかけをくださいました。

~つづく~

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毎月第4日曜日はお寺でセイズカレーを@鹿児島市和田

朝食兼昼食にカレーを食べようと思い、妙行寺に。

セイズカレー 妙行寺

カレーのいい香り!
即、購入したい気持ちを抑えて、まずは納骨堂へお参りしました。お参りした後、なかまの夢工房さんのパンも購入(明日の朝食)。おすすめは、アップルパイだそうです。

セイズカレー 妙行寺

冷めてもそのままレンジで温められる容器に入っているので、夕食にもおすすめとのことですが、私は朝食兼昼食。

セイズカレー 妙行寺

セイズカレー(レギュラー) ¥500

さっそくいただきます!
ライスの上のカリカリ玉ねぎの甘みが、カレーの辛さを引き立てています。お子さまでも食べられそうなくらいの辛さ・・・かな。

暑さでバテそうなときに、カレーのスパイスの香りは食欲をそそるのでよいですね。

セイズカレー 妙行寺

セイズカレーは、妙行寺(鹿児島市和田1-4-1)では毎月第4日曜に購入できます!ぜひご賞味ください。

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