終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

第5回縁起でもない話をしよう会「明日死んでも大丈夫?もしもに備える相続の話」@鹿児島市和田

縁起でもない話をしよう会

医療や介護・死の問題など、「縁起でもない話」として避けられがちな話題だけれども、本当は語り合うことが大切な話。それらに関するネタを話題提供者に話してもらい、その後に参加者同士で対話する参加型の場が「縁起でもない話をしよう会」です。

【過去の縁起でもない話をしよう会の模様】
第1回「死を目前にゆらぐ心」
第2回「最期をどこで生きるか」
第3回「延命措置、5つの選択肢」
第4回「私の半生と反省」

縁起でもない話 鹿児島

父の葬儀の翌日だったけど参加しちゃった(;´・ω・)

今回はお医者さんでなく

縁起でもない話をしよう会の第1回から第4回目までの話題提供者は全員お医者さんでしたが、今回初めてお医者さんではなく、こちらのお方。

縁起でもない話 鹿児島

正込法律事務所の弁護士・社会保険労務士でいらっしゃる正込(しょうごもり)健一朗先生。ボウリングがお上手。(←7士業(青年会)合同ボウリング大会で連続ストライクを目撃!)

相続に関しては行政書士も携わりますので、弁護士さんがどんな切り口でお話するのか興味津々で参加しました。

なぜ相続で揉めるのか?対策は?

正込先生曰く、相続で揉める原因は3つ。”意思決定不足”、”コミュニケーション不足”、”情報不足”。これら3つの不足を解消すれば揉めにくくなります。

①意思決定不足

誰に何をゆだねたいのか、亡くなった方の意思が確認できない。
《対策》
遺言書を作成。自分の考えを伝えるためにエンディングノートを書くことも有効。(ただし、エンディングノートに法的効力はありません)

法務局における遺言書の保管等に関する法律が2018年7月に成立、公布されました。2020年7月10日からは自筆証書遺言(自分で手書きで書いた遺言)を法務局で保管してもらえます。

②コミュニケーション不足

相続人が多い。
《対策》
親戚づきあいも含め、周りの人とよく話し合う。自分にもしものことが起こった場合に相続人が誰になるのかを確認を。

原因3:情報不足

相続財産について何がどのくらいあるのかを相続人がわかっていない。 
《対策》
財産目録をととのえる。

※相続財産は、現金や預貯金、不動産などのプラスの財産だけでなく、借金等のマイナスの財産もあります。また、一身専属権(生活保護受給権や親権など)は相続財産ではありません。

揉めないためには、私たち一人ひとりが生きているうちに、対策を講じることが必要なのです!

死後から相続までに起こること

・遺産分割
遺産分割協議を行い、遺産分割協議書を作成します。揉めないためには、自分で自分の財産の処分を決めておくことが肝要。

・事業承継
株式も相続財産であるため、会社の運営に支障をきたすことがあるので要注意。

相続放棄
相続をしないのであれば、”相続があったことを知ってから3ヶ月以内”に手続きを開始しなければなりません。

今、自分が準備できること

我が家は現在、父の相続手続き真っ最中。
相続人は母、私、弟の3人。

うちの母は「相続手続きが大変ってよく聞くけど、うちは子どもたちがやってくれるから全然大変じゃない」と言ってますが(苦笑)、事前に母が書類をまとめて整理しておいてくれたからサクサクと進めることができているだけで、細々と面倒なんですよ。

私は、子どもの頃に遺産相続で揉めていたのを目の当たりにし、「仲が良かった人達がお金や土地のことで仲違いするのは悲しい!何か方法はないの?」と思って、法学部法律学科に進学しました。揉めた後のことには興味が無くて、揉める前にできることを学びたかったのです。

やはり・・・何かあってからどうにかするのではなく、何かある前に準備をしておくことが大切です。みなさん、今この瞬間から準備できることはあります!

①財産目録の整備
②相続についての考えをのこす。
③(推定)相続人とよく話し合う。
 ※推定相続人=将来相続がおこったときに、遺産相続することが推定される人。

遺言の作成などは専門家に依頼するとよいでしょう。
どこに相談すればいいかわからない方は、お住まいの市町村の”市民相談”窓口に行ってみてはいかがでしょうか。(私は現在時間が取れないのでお受けしておりませぬ)
鹿児島市の場合:市民相談のご案内|鹿児島市

◆鹿児島県行政書士会鹿児島第五支部会員による無料相談
谷山にお住まいの方は、毎月第1火曜13時から16時まで谷山支所にて無料相談を実施しておりますのでご活用ください。(事前予約不要)

”備えあれば憂いなし”です。

語り合ってみようタイム

話題提供者の話を聞いた後は、参加者同士語り合う時間です。 

縁起でもない話 鹿児島

「あなたが遺す財産について話をしたことがありますか?」
「あなたが引き継ぐ財産について話を聞いたことがありますか?」
「あなたの財産について、誰に何を遺したいですか?」
 

縁起でもない話 鹿児島

実は語り合ったことがないことだったのでは?
きちんとまとめておいても相続手続きは面倒なことが多いので、何があるのか、どうしたいのかを話し合っておくことは大切です。

今回は最後に質疑応答の時間もあり、今までと少し違った”縁起でもない話をしよう会”でした。

縁起でもない話をしよう会、次回以降のお知らせ

◆6回目◆
日時:2019年5月14日(火)19時~21時
話題提供者:三好綾氏(NPO法人がんサポートかごしま理事長)

◆7回目◆
日時:2019年7月10日(水)19時~21時
話題提供者:森田 洋之氏(医師)

◆8回目◆
日時:2019年9月11日(水)19時~21時
話題提供者:竹下 武承氏(きいれ浜田クリニック 医師)

会場は妙行寺門徒会館(鹿児島市和田1-4-1)です。境内に駐車できます。予約も参加費も必要ありませんので、時間のご都合のつく方はぜひご来場下さいませ。

縁起でもない話 鹿児島

おまけの写真:安定の司会者ひさみさんとご住職と正込弁護士。(今回はニャロメの写真を撮るのを忘れてしまいました・・・)
 

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