終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

「家に帰りたい」が明日叶います!

最期は自宅で

”最期は自宅で”を叶えられるかどうか、先週の金曜日に主治医に時間をとっていただいて相談しました。結論としては、可能。

その日のうちに父本人の意思を確認し、自宅へ帰ることを決めた旨を看護師さんへ伝え、3日後の今日の午後に父に関わって下さる方々と話し合いの場をもち、明日のお昼に自宅へ帰ることになりました。

私の葛藤

主治医に相談するまでの間、ずっと葛藤がありました。

・父の「家に帰りたい」という希望を叶えたい。
・家に帰りたいという希望を叶えられた場合、母の負担が大きくなる。
・私も極力実家にいるつもりだが、既に入っている予定もあるため「私も全力で頑張るから」とは言えない罪悪感あり。

・弟が仕事の研修の為、2週間鹿児島にいない。その間に、もしものことがあっても研修期間中は2日しか休めない。在宅に切り替えることで死期を早めることになった結果、弟に寂しい思いをさせるのではないか。
・日に日に会話があまり成立しなくなってきているため、在宅に切り替えるなら早い方がいい。「自宅に帰ってきた!」と父が喜べる間でないと意味がない。

こんなことを悶々と思いつつも、言い出せずにいました。

鶴の一声ならぬ母の一声

金曜の午前中、母から「お父さんを連れて帰りたい。友達にそれを言ったら「大変だよ!」と言われたけど、それでもいい。あんなに帰りたがっているから。」と電話がきました。

そうなれば早く動くにこしたことはありません。ここ数日の父の反応は今までにないくらいに鈍く、母も弟も私も「父に残された時間が短い」と感じていました。

すぐに主治医に相談する時間をとっていただけないかアポをとってもらい、(自分の予定をひとつキャンセルし)、午後に相談したのでした。

在宅へ

(余談)弟と父の笑い話?

「わしが病室から出ようとしたら、看護師さんに”あ!〇〇(苗字)さん!”と一瞬呼び止められたよ。多分、父が抜けだそうとしているのと勘違いされたんだと思う。髪の毛の量が同じくらいだから・・・わしと父を見間違えたのでは・・・」と弟。

笑ってごめん(;´∀`)

そんなこんなで明日退院

今日の午後に主治医、訪問看護師、往診の担当の方(多分)、ケアマネージャーさんたちとの話し合いの場があり、明日のお昼に退院することが決まりました。

今後は基本的には看護師さんが午前中に毎日、先生が週に1回、訪問して下さいます。

明日は、ベッドと床ずれ予防具をレンタルして実家のリビングに設置し、株式会社ハーネスケアの搬送車で実家に搬送していただきます。実家に到着後に、これから担当して下さる方々と様々な確認をする予定。


父は2017年に十二指腸乳頭部癌のため手術をし、半年後に再発判明。抗がん剤治療をせずに過ごし、2018年11月から腸閉塞で入退院を繰り返し(現在4回目の入院)、2月上旬には敗血症性ショックで重症となりました。

重症になった父がICUにいるときに、人工呼吸器はつけない、人工透析はしない、心臓マッサージは家族の誰かひとりが来るまでのみと家族で決めました。(涙もろい私と母だけでなく、弟までもが涙を流したので本当に厳しい決断でした。)

本当にもうお別れだと思い、弟と一緒に葬儀の事前相談にも行きました。

「もう話せることはないだろう。」と諦めていたのに、まさかの「腹が減った!」。今日も「うどんをたもりたい(食べたい)」とご機嫌斜めでした。

食べることは叶わないけれど、まずはひとつ。
「家に帰りたい」を叶えられることが嬉しいです。

明日からはまた別の大変さがあると思いますが、体調に気をつけながら頑張ります!

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